チェコ中世プラハ城御用達ビールが飲めるバーが再開!

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チェコといったらまず何を思い浮かべますか?

と言っても正直あまり日本では馴染のない国ではありますが…、人によってはモルダウ(ヴルタヴァ)の作曲家スメタナやその彼より薫陶を受けたドヴォルザーク、アール・ヌーヴォーの巨匠ミュシャ、そして1964年の東京五輪の花となったヴェラ・チャースラフスカーやマリオネット人形などを思い浮かべる方もいるかもしれません。

ですが、これだけは絶対に外せないというものがありまして…、やはりチェコといったらビール
いまや世界標準となったラガーであるピルスナースタイルを生み出した国でもあります。
世界最高品質を誇るチェコのザーツホップを生み出す地「ジャテツ(Žatec)」はユネスコの世界遺産にも登録されてしまう程となりました。

そんな世界遺産ともなってしまったビールの国チェコで中世の時代から何世紀にも渡りプラハ城御用達となっていたビールがございます。
そんなビールが飲めるバーがオープンいたしました。

St. Thomas Brewery Bar (Pivnice svatého Tomáše)
https://www.augustine-restaurant.cz/st-thomas-brewery-bar

かつては聖トマーシュ教会に隣接していた修道院がホテル(Augustine Hotel Prague)となった敷地内にあるのですが、こちらは毎日やっているわけではなく水曜日から日曜日の16:00から23:00までとなっています。
(オープン時間と曜日は変わる可能性もありますので行かれる際にはサイトでチェックの方お願いします。)

この聖トマーシュのビールは遡る事1352年、当時の修道士が皇帝カレル四世に献上した時から代々プラハ城の御用達ビールとなった、とんでもなく長い歴史を持つビールです。
以降、この聖トマーシュビールはプラハ城への独占供給となり「プラハ城の王が飲む唯一のビール」として大変有名となりました。
そして19世紀にもなると、ここへは当時の作家や芸術家なども足繁く通うようになりさらに知名度が上がってまいりました。

 

かつてのゴシックからルネサンスの時代の醸造所が改築を繰り返されバロックからキュビズムなどのモダニズムも入り混じった、時代を超えタイムスリップした様な気分にさせられる場所でもあります。

1284年に建てられ六百年に渡り醸造をしてきたこの修道院も社会主義の時代には荒廃してしまい、1989年の民主化の後に修道士達が戻ってきたのですが、改修するにはあまりにも荒れていたので最終的にホテルへと改装する事に同意をしたそうです。
それが現在のオーガスティンホテルです。

是非そんなビールの歴史を辿れる中世の味を試してみてはいかがでしょうか。

 

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