以前は毎年恒例だった元旦の年明け花火。2019年を最後にずっと中止となっています。
これは当初「コロナの影響かな?」と思っていたんですが、収束後も中止が続いていて、実は別に理由があり、プラハ名物の年越しの大騒ぎを抑制するための中止のようにも思えます。たぶん。
ですけど一応プラハ市が出した名目としては「プラハ市内の動物たち(ペットや動物園の動物、野生動物など)に悪影響を与えるため。」というものにもなっています。
プラハの元旦の花火は近隣でも有名で、いやまぁ凄まじい爆音なんですが、各国から旅行者がやってきてプラハ市の花火だけではなく、自ら打ち上げ花火を街じゅうの道端で皆が一斉に上げるので、高台や高い建物から見渡すと360度視界の果てまで花火がドドドドド…と上がるので、すんごい光景でした。あれは現実離れしたゲームや映画の中のような光景で今でも鮮明に記憶しております。昔はよく見に行ってたりもしてましたが、齢を重ねるごとに家の中で音だけを聞いてる、となってしまいました…。
で、プラハ市のサイトにあるお触れ書きを見てみると…
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「今年(とゆーか年明け2024年元旦)の花火(爆竹)はなし!
プラハの歴史地区と周辺での打ち上げ禁止。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。」
a) 首都プラハの自然保護区内。
b) 川岸から幅 50 メートル以内の水路、水路内の島、および水路の底に隣接する土地。
c) 入院医療を提供する施設、老人ホーム、障害者ホームから半径 250 メートル以内。
d) ダム、堤防、貯水池、堰および貯水池の上、およびそれらから最大 50 メートルの距離。
e) 特別に保護された地域内、およびこれらの地域から最大 50 メートルの距離にある。
f) 自然公園内およびこれらの公園から最大 50 メートルの距離にある。
g) 首都プラハ動物園、動物保護施設、および獣医救急サービスを提供する施設の敷地から最大 250 メートルの距離にある。
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と、あります。まぁこれは言ってみればプラハ市中心全域で禁止という事ですね。
※違反者には罰金が課せられてしまうわけなのですが、今年の元旦はあまりにも街じゅうで規制を無視して打ち上げる人が多かったので取り締まる努力も全く効果はなかった、と警察の方では言ってます…。
そして、プラハ市では花火の代わりに色々と何か新年を盛り上げるための工夫を考えるわけですが、今年は
「ご家族でお楽しみ頂けるプラハ動物園、プラハ植物園、プラハ公共交通博物館、およびプラハ市観光局が管理する 7 つの塔は、2024 年 1 月 1 日、1コルナで入場して頂けます。」
と発表致しました。
新年を迎えるにあたっては家族団らんで過ごしましょう、という事ですね。怒涛の花火の爆発音ではなく、日本の除夜の鐘のように教会の鐘を静かに皆で聞くような年越しも良いと思いますけどね。
ですが、これには条件がありまして…
「会場を訪れる際にプラハに居住していることを証明する必要があります。 推奨される検証方法は、Lítačka(公共交通機関カード) またはアプリ上の有効なパス、もしくはプラハの住所が記載された別の形式の身分証明書を提示することです。」
との事です。
なので、現在プラハに住所を持っている人でないと入場料1コルナにはならないという事ですね…。
多くの国の街でそうだと思いますが、年越しの大騒ぎは1年でも最もエクストリームな出来事かもしれません。ですけどその地域に住む住民達にとってはえらい迷惑な話かもしれませんね。
※年越しの大騒ぎの場所としては街なかにあるクラブなどでは大々的なパーティーをやっておりますので、もしプラハにいらっしゃる方達で年越しパーティーを体験したい方はちょっと立ち寄ってみるのも面白いと思いますよ。私はもう若くないので何年も行ってませんが…。
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