プラハにスターバックスが出来たのは2008年の事です。14年前なので、そんな昔でもないんですよね。私もそれ覚えていますけど、スタバがプラハにやってきて以降、あのタイプの店が次々とオープンしました。
私がその頃住んでいた家のインターネット環境が非常に脆弱でよろしくなかったので、珈琲好きな私は「でかいサイズの珈琲が注文できてインターネットが使えるところができた!」という事でしばしば通っていました。
通っていたもうひとつの理由としては、それまではなかなか珈琲の美味しいカフェというのがなかったんですね。
以前、いつ頃までかはあまり記憶にないですが(たぶんスタバが来てから1年、2009年くらいまで)、その辺のカフェなどに行って珈琲を注文しようとメニューを見ると「Turecká káva(トルココーヒー)」か「Nescafé(ネスカフェ)」の二つしかありませんでした。メニューに「ネスカフェ」ってあるんです。
「トルココーヒー」というのは、イブリックという真鍮製のひしゃくに粉を入れて煮出して飲むものです。これもどんな豆を使っていたのかは分かりません。美味しくはなかったです。そして「ネスカフェ」はそのままです。インスタントコーヒーです。
私はインスタントではなく、いつもトルココーヒーの方を注文していました。
ですけど、スタバがやってくる前から個人輸入して珈琲豆を販売している人なんかも少数いましたね。
プラハは本来、お隣のウィーンと同じくカフェ文化の街であったんですが、何故その様になってしまったのかというと、もう申し上げるまでもないですが、社会主義時代を経てきたからです。
もうなんだかこの一言で完結してしまいますが、そのままです。
スタバがチェコへやってきて以降は、再びプラハにもカフェが増えてきて、伝統あるカフェなんかも良い豆を使った美味しい珈琲を提供するようになってきました。
もうなんだかスターバックス様々です。
ですけど、スタバが来た事で潰れてしまった老舗もありまして、それが残念ですね。そういったカフェも時代の変化に追いついていければ、老舗のカフェとしてまた美味しい珈琲を提供できていたとは思うんですが。
ガイドブックにも載ってる有名なプラハ城正門前の広場にある眺めの良いスターバックスも、以前はこちらのカフェだったんですけどね。
ともあれ、スターバックスのおかげで、と言っても良いかもしれませんが、プラハに再び、約70年ぶりのカフェ文化が戻ってきました。
今では老舗だけではなく、新しいカフェもどんどん増えてスタンドカフェもあちこちに出来てきています。
是非プラハにお越しの際には復活したプラハのカフェ文化を体験してみてください。
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