プラハの物価って今どんな感じ?(2024年3月改訂)~2022年EUのインフレ率

チェコニュース云々

現在、世界中のあちこちでインフレが進んでいる状態ではありますが、パーセントの数字だけを見ても現地の状況は分かりませんよね。

ひとまず現在ヨーロッパ、というかEU内でのインフレ率の上昇具合は国ごとで全く異なります。

8月(2022年)、最も低かったのはフランスで6.6%。そしてマルタの7%、フィンランドの7.9%、といった感じです。

チェコは17.1%で、これはEUで5番目に高かったという事らしいんですが、最も高かった国がエストニアで25.2%、次にラトビア21.4%、そしてリトアニア21.1%、みたいです。
ロシアのお隣のバルト三国の各国がトップ3にいます。リトアニアも一応飛び地のカリーニングラードのお隣です。ですがフィンランドは低いんですよね。

で、ひとまずパーセントを出したところで、じゃあ実際の(2024年3月の)物価はどうなんだ、って事なんですが、この物価について近頃ちょこちょこと聞かれるので、プラハへいらっしゃる旅行者の方々にとって知りたいと思われる物の値段なんかの概要をお話しします。

まずはやっぱり食べ物、レストランですよ。
プラハの旧市街地区などの観光地でも立地によってレストランの料理の値段はずいぶん違ってきますが、旅行者だけではなく地元の人間でも普段入るような感じの旧市街地区のレストランをいくつか見てみると、

・ビール300mlで約300円、500mlで約450円くらい。(45kc~70kc)
・チェコ料理のメインで1,600円から2,500円くらい。(250kc~400kc)
 (2024/3/4のおおよそのレート。100円≒16kc)

どこかのレストランのメニューを実際に出そうかな、とも思ったんですけど、ご贔屓レストランぽくなりそうなので平均的な値段の範囲を書いてみました。

ですがテイスト・アトラスについての別記事でいくつかプラハのレストランをご紹介しています。「二日酔いに効く(らしい)チェコの伝統料理スープがテイスト・アトラスのランキング入り!!プラハのレストランもご紹介」ご覧くださいませ。

ひとまず1,600円~2,000円(250kc~300kc)も出せば結構なナイスな一般的な伝統チェコ料理を食べられます。2,500円(400kc)以上になるとステーキとか丸ごとローストダックとか、「え?これ一人分?」みたいなのが出てきます。残しちゃっても持ち帰りがほとんどの店で可能です。ただし箱代(弁当箱みたいな簡易発泡スチロール箱)が100円かそこらかかります。

どこも英語のメニューはありますが、日本語のメニューなども置いてあるレストランとかは立地も素晴らしく完全旅行者向けなので、メイン一品プラス500円程はすると思ってください。この値段くらいになるとミシュラン・ガイドに出てくるレストランの値段に踏み込んできます。ミシュラン・ガイドのレストランの値段もピンキリですけどね。

プラハのミシュラン・ガイド掲載レストランのサイトも貼っておきます。

Prague region MICHELIN Restaurants - the MICHELIN Guide Czechia
Starred restaurants, Bib Gourmand, all the MICHELIN restaurants. Find the best restaurants in Prague region on the MICHE...

日本国内でも地域やレストランによって差は凄くありますけど、ミシュラン・ガイド掲載とかでもなければ日本でちょっと良さげなレストランに入るのとそんなに違いはないかと思います。普段からこの金額を支払って食事をすると考えたら高いですけどね…。
日本でも観光地は物価がよそより高くなりますから、それを考えたら上記の値段は驚くような値段ではないかと思います。

 

観光施設の入場料金の場合、

・プラハ城で一番人気のある、大聖堂や旧王宮、黄金の小路等に入れるコースチケット、大人一人で約2,800円。(450kc)
・旧市街地区の広場にある人気の旧市庁舎塔に登れるチケット、大人一人で約1,900円 (300kc)。もしエレベーターを使う場合はプラス約650円(100kc)。
そして旧市庁舎内の礼拝堂やホール、地下室等の見学もしたい場合は塔のチケット(300kc)にプラス150kc。
 (2024/3/4のおおよそのレート。100円≒16kc)

※2024年3月1日より値上げされました。詳しくはこちら→「プラハ城での観光施設入場料金が大幅値上げ!

 

公共交通機関のチケットで、

・プラハ中心地30分トラム、地下鉄、バス、乗り放題で、190円。(30kc)
・プラハ中心地90分トラム、地下鉄、バス、乗り放題で、250円。(40kc)
・プラハ中心地24時間トラム、地下鉄、バス、乗り放題で、770円。(120kc)
・プラハ中心地72時間トラム、地下鉄、バス、乗り放題で、2100円。(330kc)

乗り放題でこの料金は結構なお得感があるんじゃないでしょうか。乗車券を買ったら難しい事を考える必要はありません。乗車してすぐに刻印をして、その後の決め事は時間だけです。地下鉄の場合、日本だと改札があるであろう辺り、エスカレーターの手前に刻印機があります。刻印を忘れたり、時間を過ぎても乗車してると、係員がやってきて罰金(日本円で約6,000円)を徴収されます。どっかで見てます。私も時間を過ぎて乗ってしまい何度か払った事があります。なので、まず刻印は忘れずに!そして時間のチェックも忘れずに!

 

これらの値段は今現在(2024/3/4)、今のところ、という事なので、もしかしたら徐々に値上げをしていくかもしれませんが、このヨーロッパでインフレ状況のご時世に、プラハ・チェコの観光は周辺国と比較したらお財布にもやさしい方なのではないでしょうか。

後は為替相場次第ですが (これが一番重要なところ)、今のところ(2024/3)しばらくは100円≒16kc前後あたりかと思います。なんかさらに円安となりそうな気配ですが…。

あるサイトで「プラハは日本よりも物価が高い!」というなんだか凄い見出しを見付けましたが、「プラハ」も「日本」も地域や店、物によって価格も様々で、例えば「日本国内」、さらに言えば「東京都区部」でも江戸川区と港区では全く地代からして違います。なので観光客が集まる様な地区のど真ん中であればヨーロッパも日本もどこも同じで高いです。プラハはお城や城下町、旧市街地区の全体が世界遺産歴史地区で、街全体がまるでテーマパークのような観光地です。

例えば分かりやすい比較としてミネラルウォーターを例にあげてみた場合、プラハ城内で水(500ml)を買うと500円くらいする所もあります。ですけどスーパーだと歴史地区内でも大して地区外と値段は変わらないので安いですよ。スーパーだと水(500ml)は100円から160円くらいです。この60円ほどの値段の差はブランドやセール時、炭酸アリ・ナシ、味付き等々の違いです。こちらのミネラルウォーターは本当のミネラルウォーターなので、ほとんどの商品は水道水などよりもミネラルが多く含まれていますが、このミネラルの成分の違いでブランド差を出したりして値段も変わってきます。なので何か入り用の時にはなるべく地元の人間が普段買い物するようなスーパーなんかで買われた方がいいですね。

ちなみに、この水の値段の付け方が面白くて、実は 500mlよりも1.5Lの方が安かったりするので…(1.5Lで安いものだと90円から100円くらい) 夏場になると現地人のプラハっ子は1.5Lのペットボトルを片手によく歩いています。

プラハの歴史地区(観光地)にいる時にはディズニーランドの様なテーマパークの中にいると思って料金を見てもすぐに忘れましょう!

プラハの歴史地区は映画のセットの様なテーマパークです!

 

そして旧・新市街地区を離れると、途端に物の値段が下がります。

私のうち(プラハ7区)は旧市街地区まで歩いても行ける所なんですが、それでも例えば、うちの近くの飲み屋の生ビール(500ml)の値段は、安いもので100円くらいです。とんでもない安さですね。以前に友人と行きましたけど、あまりにも地元のおじさんだらけで熱気がむんむんなので行かなくなりました。おじさんの熱気むんむんは(私的には私もおじさんなので)別に全然いいんですけど、座る席がない、というか店内に居場所がない程なのでみんな店の外にまで溢れかえって道端で立って飲みます。この時期(10月)にもなると夜は寒いです。

後は私がよく行く近所のベトナム料理屋とか中華料理屋は、だいたい一品1,000円~1,300円(150kc~200kc)くらいです。プラハっ子が普段の日常で許容できる外食一品分の金額だとこれくらいじゃないでしょうか。上記の旧市街地区内のレストランとかは友達と一緒に出かけて行って飲んだり食べたりする時の場所、という感じですかね。

一応首都同士という事で、私の個人的な庶民感覚で無理やりプラハに東京区部を当てはめてイメージしてみた場合…、「プラハ旧市街地区とプラハ城周辺(東京都心、副都心、そこにディズニーランドみたいなテーマパークをさらにぶっ込む)」、「プラハ新市街地区(中野、杉並、練馬、台東、墨田、江東とか辺り)」、「プラハ歴史地区外(江戸川、葛飾、荒川、北とか辺り)」みたいな感じ?賛否両論は大いにあるかとは思いますが。(比較が東京になってしまってごめんなさい…。ちなみに東京都内の人口はほぼチェコ全体の人口と同じなので街の大きさは東京の方が比較にならない程どでかいです。)

チェコ全体の平均では日本よりも物価は安いんですけど、首都プラハの中心である歴史地区に関しては東京都心、副都心、そしてディズニーランドのようなテーマパークと大して変わりはない様に思います。もちろん物にもよりますが。

徐々に色んなものが値上がって、さらに現在円安でもあるので、日本での普段の生活を基準に考えたらこちらのレストランなどの料金はちょっと高く感じるかもしれません。ですがそこはもう

旅行に来たんだわよ!と割り切りエンジョイしましょう!!

 

※先日ご要望があったのでスーパーの食料品の値段を上げてみました。

プラハのスーパー~食料品のお値段・物価2022

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました