世界平均身長ランキング~スラヴは世界一背が高い民族?

チェコ歴史あれこれ

先日おもしろい記事を見つけたのでご紹介したいと思います。

背を伸ばしたい方は是非読んでみてくださいませ。

早速ですが、ひとまずはタイトルにある高身長国ランキングを下に出してみましょう。

1.オランダ 183.78cm
2.モンテネグロ 183.30cm
3.ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 182.47cm
4.アイスランド 182.10cm
5.デンマーク 181.89
6.チェコ 181.19cm
7.ラトビア 181.17cm
8.スロバキア 181.02cm
9.スロベニア 180.98cm
9.ウクライナ 180.98cm
10.クロアチア 180.76cm
11.セルビア 180.74cm
12.リトアニア 180.72cm
13.ポーランド 180.69cm
14.フィンランド 180.57cm
15.ノルウェー 180.48cm
16.スウェーデン 180.46cm
17.エストニア 180.34cm
18.ドイツ 180.28cm
19.ドミニカ 180.15cm
20.バミューダ 179.72cm

このランキングは「ワールド・ポピュレーション・レビュー」という国勢調査と人口動態を専門に扱う独立機関で出された2023年の男性平均ランキングです。
ここでは女性平均は載せていませんが、興味のある方は下のリンクから覗いてみてくださいませ。
World Population Review Average Height

この0.1mmまで表示されている細か過ぎる数字については調査機関によって差はあり多少順位も変わってきますけど、まぁ1cm未満の差なら並んでみても大差ないですよね。
という事で、これは平均が180cm超えという巨人の国々のリストとしても見てみましょうか。

ここではチェコが6位にいますね。

このランキングを見て何か気づいた事はないですか?

…そうです、10位以内にスラヴ民族の国がなんと7カ国も入っているんですよ!

「オランダ人があんなでかいんだからやっぱゲルマン民族ってのはでっかいんだよね」という話もありますが、いやまぁ実際その通りなんですけど、実はスラヴ民族の高身長というのもポテンシャル的に歴史上際立っているんです。

「ポテンシャル」とか「歴史上」とか、なんだかよく分からない思わせぶりな事を書きましたが、その辺のお話をしたいと思います。

 

ディナル・アルプス山脈のスラヴ民族の謎

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「ディナル・アルプス山脈」てご存知ですか?ここはバルカン半島の西にある山脈で通称「巨人族の山脈」と呼ばれている地域一帯です。
この山脈にある国々にはスロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、アルバニアなんかがあります。
見事なまでにスラヴ民族国家が連なっていますね。(アルバニアは除く。コソボも半分くらい除く。)
この一帯は昔から高身長の人々が居住する地域で知られているんですが、このバルカン半島の山脈から北上すると、オーストリアやハンガリーを超えてスロバキア、チェコ、ポーランドがありヨーロッパの中心を南北にスラヴ民族国家が縦断しています。

”この南北に連なるスラヴ民族国家の間に何故オーストリアやハンガリーが入っているのかは私の別の記事「知られざるスラヴの壮大な歴史~奴隷の語源て本当にスラヴなの?」を読んでいただくと判明いたします。”

で、ひとまずスラヴ民族というのは昔から高身長で知られてはいるんですが、なぜにとりわけディナル・アルプス山脈一帯のスラヴ民族だけはさらにさらにデカいのか…。

これが実際のところよく分かっていないらしいんですよね。

よね、ってそれで終わってしまうのもつまらないので、もうちょっと探ってみましょう。

これらの謎について研究している人達がいまして、それがチェコ第二の都市ブルノという街にあるマサリク大学と、モンテネグロのモンテネグロ大学の研究者達です。

すでに19世紀にはそれらの研究は始まっていたらしいですが、近頃マサリク、モンテネグロの両大学で遺伝子統計学によるゲノムデータ解析を行って染色体の地域分布図と体格の相関図なんかも作成したようです。
ごめんなさい、正直私は自分で書いておきながらなんの事やらさっぱり分かりません。

これ見てもさっぱり私は分かりませんが…

上の図でスラヴ民族が多く住む地域は赤、青、オレンジで、とにかくデカい人が多い地域です。ゲルマン民族と呼ばれる人達は青と緑、黄緑に多くいます。緑オンリーはオランダしかないですね…あの人達はいったいナニモノなんでしょうか。そして青の地域はスラヴ民族とかぶってます。中欧と東南欧あたりはもういっそのこと赤と青を混ぜて塗っても良いんじゃないでしょか(染色体とか何も分かっていない人)。

で、オレンジがちょっと適当過ぎな感もありますが…ギリシャ、アルバニアを除くバルカン半島内のオレンジにスラヴ民族が多くいます。

ちょっとややこしいのが黄色の部分で、黄色はウラル語族地域なんですが、ラトビアはバルト語族になります。で、リトアニアも赤ですがバルト語族になります。ハンガリーも赤ですが基本はウラル語族です。ですけど遥か遠くまで離れてしまった親戚言語なのでフィンランドやエストニアなどとは意思疎通は全く出来ません(フィンランドとハンガリーの人が言っておりました。私は全く分かりません。)。「ハンガリー宇宙人説」というものがあり、さらに周囲のスラヴ語派とも全く違うので「宇宙人」と呼ぶ人もいます。これは歴史的経緯が理由で、当然ですがハンガリー人は地球人です。日本人もこちらでは「宇宙人」と呼ばれる事があります。私は「E.T.」と呼ばれました。ハンガリーが百光年くらい先だとしたら日本は百万光年くらい先の惑星でしょうか。(※これの始まりはかつてハンガリーからアメリカに移住したノイマンなど多くのユダヤ系天才科学者達のうちレオ・シラードが地球外知的生命体について ”彼らは我々の仲間だが自らをハンガリアンズと呼んでいる” と冗談を言った事から始まります。)

ちなみに黄緑の南半分とオレンジは基本ロマンス語派のラテン民族の国々です。イタリア人、フランス人、スペイン人、ポルトガル人、ルーマニア人、etc,,,なんかですね。

これは染色体のおおまかな分布図で民族の分布図ではないので、その辺を混同されないように。民族って遺伝子的な集団じゃなくて文化や言語なんかを共有する意識的なものなので色んな概念はありますけど、でもまぁヨーロッパの場合はみんな遺伝子的に近いんじゃないでしょうか(適当)。

とりあえずは「遺伝的にスラヴ民族ってでっかいんだよ!」という事らしいです(適当)。

 

染色体とか遺伝子とか私は全然分かりませんがおもしろいですよね。スラヴ民族もゲルマン民族も細かくもっとたくさんに分かれていますが、遺伝子的には同じだったり同じ民族内でもバラバラだったりするので、血や土地に依存するんじゃなく伝統文化や言葉が一番大切で、まずはそれらを共有する人達が集団を作るんだなとあらためて思います。

※遺伝子的な研究ではチェコ人はスラヴだけではなくケルト、ゲルマン、ラテン、ユダヤ、さらにはシベリア方面の民族の血も受け継いでいるとの事で、これはチェコ人に限らずヨーロッパ全体がどこも同じようなものです。”どの系統の人が比較的多いのか” というのが上の図になりますが、結構どの国もその差は微妙なものです。ドイツやルーマニアなんかはほぼ同じ割合いで違いがないので縞々になってますが他にも色んな系統が混ざってます。北半分に金髪の人が多いみたいなイメージがあるところではある様な気もしますが、こちらで見かける金髪の人のほとんどは染めてる人です。私の周囲でいるフィンランド人やスウェーデン人で本物の金髪と言えるような人は、金髪!という感じの色じゃないです。どう言ったらいいのか難しいですが…もっと白っぽい薄い色で、眉毛もまつ毛も全部が金髪なので、実際に目の前で見ると頭の毛だけを金髪に染めている人とは全くもって雰囲気が違います。という事で、同じ国の人でもヨーロッパは髪の色も瞳の色も肌の色も様々です。今は遺伝子検査なんてのが個人で受けられるようになってますが、自分の遺伝情報からルーツがわかったとしても、自分が育った環境(家族や友人なんかとの間)での習慣や文化、言葉がアイデンティティーとなるケースが多いと思います。ただヨーロッパの場合はそう単純でもないのでそうでないケースももちろんたくさんありますけど。そもそも今の現代では民族うんぬんなんて考え方も特別おおやけにはないですが、遺伝子がどうこうというよりも単純に同じ言葉を話し、さらには同じ習慣や文化を共有する人達でまとまるのが普通の事かとは思いますけどね。

いや、話がどんどんズレていきそうなので修正します…。

 

で、同じスラヴでありながらロシアやベラルーシが全然ランキングに上がってこない理由はなんなんでしょうね。ロシアは多民族という事もあるかもしれませんが、それに加えて歴史的に長い間現在のヨーロッパ世界からは孤立していたせいもあるかもしれません。後はぶっちゃけ両国ともに一般家庭での家計(エンゲル係数?)の事情も大きいかもしれません。でもウクライナ人てでっかいんだよね。

※ウクライナは歴史的には中世後期から近代中頃まではロシアよりもポーランド~リトアニア~ドイツ~オーストリア~チェコ~スロバキア、そしてハンガリー、タタールなんかの人達との方が関係濃厚で、まさにミクスチャーです。この染色体分布の赤の部分はもっと細かいはずですが、その辺が理由にありそう。 ちなみにベラルーシが32位(178.69cm)でロシアが48位(176.65cm)です。まぁ十分でかい…。

 

でもって肝心のディナル・アルプス山脈一帯のスラヴ民族の巨軀の理由については結局「特定するのは難しい」のだそうです。
いやいや、、、またこれで終わっちゃいますけど…。ひとまずなんか環境の影響は大きいという事で、その地の土壌は重要な要素なようです。

そこで、同じ地域一帯の別の民族を比較に出すと、アルバニア人は周囲のスラヴ民族ほどには大きくないようで、その理由が遺伝に加えて土壌と食事らしいです。
「アルバニア人は砂岩の上に居住していたが、周囲のスラヴ民族は石灰岩の岩盤の上に居住していた。」とハーバード大学の人類学者カールトン・クーン氏は言っております。
要はミネラルが非常に豊富な土壌という事ですかね。当然ながらその地の水質は身体に大きな影響を与えるでしょう。後はスラヴ民族が住む一帯はディナル・アルプス山脈という事で山岳地帯というのも要因の中にあるようです。やっぱ運動しないと骨や筋肉は育たないんでしょうね。

そしてさらに、アルバニア人にはムスリムの人が多いので、食事もかつてからスラヴ民族達にとっては主なタンパク源であった豚肉などは食べずにいた事も大きいらしく、現在でも同じ地域に混在しているボスニア・ヘルツェゴヴィナやコソボのアルバニア人とセルビア人、クロアチア人の間では平均3cmは違うという事です。
タンパク質って大事なんですねぇ。

 

20世紀終わりに東西イデオロギーの壁がなくなるとかつての社会主義国の人達の食生活も豊かになってきます。そうなるとこちらチェコでも元々持っていたスラヴ民族のポテンシャルが顕著に表れてきて身長もグングン伸びていきます。

なので、かつて東側と呼ばれていた旧共産圏のスラヴ民族の国々はまだまだ本領発揮しきれていないでしょう。そういうわけで、既にここまででっかいのに、これからもますますでっかくなっていくと考えられています。ロシアやベラルーシも国全体が豊かになればどんどんデカくなるかもしれません。

 

食事による影響という話だと日本もそうですよね。
明治維新後は体格改良が日本の国策にもなっていたので、それまでは「日本人の矮小なるを恥づる必要もなきなり、身体の巨大なるものの中には愚人あり、白痴あり」なんて言う人もいて「ウドの大木柱にならず」的な価値観もありましたが、さすがに明治政府的には当時「これじゃいかん」と思ったんでしょう。様々な肉料理が試行錯誤されて普及していきグングン日本人の身長も伸びていきました。

そういった食事の影響という意味では現在平均身長が世界一のオランダもそうでしょうね。
なぜあの西ヨーロッパ地域でオランダ人だけが突出してでっかいのかというと 、やっぱり食べ物だと思います。まぁ色々理由は探られていますが私的には絶対食事だと思いますけど。

というのも、19世紀後半のオランダ人はヨーロッパでも背は高くなく、都市部の(極少数の貴族や富裕層は除く)一般庶民だと平均158cmほどしかなかったらしいです。今のオランダ人を見たらちょっと信じられませんけど、そうらしいです。(※地方では162cmみたいです。この差は平均寿命・死亡率なんかも関係してるらしいので田舎の方が長生きで子供も健康にスクスクと育っていたんですね。産業革命の時代の都市部の環境がいかに凄まじかったかという事がよく分かります。)

もしかしたら当時の日本人と大差なかったかもしれませんよ。幕末の平均身長が155cmくらいだったらしいので。

そんな中で剣豪の山岡鉄舟なんかは188cmあったらしいので、当時の西洋人全体の平均をもはるかに超える身長を持つ彼がヨーロッパに行って、その体躯で技を披露していたら日本人に対するイメージもまた随分と違っていたかもしれませんね。

首が太い…僧帽筋凄そう。ガタイの良さが和装の上からもよく分かります。

現代だとスポーツ選手的な感じで、例えばバレーボール日本代表の小野寺 太志選手(200cm)や髙橋 健太郎選手(202cm)、山内 晶大選手(204cm)程の身長にもなるとこっちでも全くもって普通じゃないので、あの三人がプラハの街を並んで歩いていたりなんかしていたら恐らく全員が全員「うぉっ!?」と振り返るでしょう。190cmくらいなら結構この辺で日常的に見かけますが、さすがに2mクラスはそうそう見かけません…。当時山岡鉄舟がヨーロッパに来たら、その三選手ほどじゃないにしろ、そんな感じかもしれませんね。(※当然バレーボール選手の中ではこちらでさらにデカイ210cm前後というのがいます…。) 

というわけで、日本人だって欧米人が二度見し注目する程にでかくなる事だってあるわけです。こちらの人だってみんながみんなタマげる程デカいわけじゃないですからね。平均が180cmくらいという事ですから。

※プラハにも欧州各国様々な国の人達が大勢住んでいますが、私が個人的に身近にいる人達の中で感じるところだと、チェコ人もでっかいんですがやっぱりオランダ人はみんなでかいです。後はスウェーデン人もでかいですね。フランス人は全体的にそんなでっかいと感じないですが、私の周りのフランス人でひとりチェコ人やオランダ人並みにでかい190cm超えがいます。イギリス人もそんなにでかくないんですが、これまたひとり190cm超えがいます。ドイツ人はやはりお隣なのでたくさんいますが、背丈の印象はチェコ人とそんな変わりません。ランキングでは下の方ですけど平均1cm程しか違いはないですし。なので各国平均はありますけど、ほんと人それぞれですね。身近にいる人の印象がその国の人の印象になりがちかとも思います。チェコは女性もでっかいので(平均168cm。オランダは170cm)、180cm超えもよく見かけます。そんなにでっかいのにさらにヒールの高い靴を履く人もいるんですよね…。今思い出しましたが、190cm超えの友人たちは「この世界は我々のために作られてはいない」とよく呟きます。ベッドも普通にないですし、頭はぶつけまくりですし、トイレもはみ出しますし、飛行機や電車、バスでの長距離移動は拷問のようですし、いやまぁ結構大変そうです。

 

話を戻しまして…、19世紀には160cm程しかなかったオランダ人が、それから百年で突然でかくなったんですから、これは食事のパワーでしょう。それが遺伝的才能を爆発させたのかと。(オランダといったら…やはりチーズ? ですがこの辺でも特にスロバキアのチーズは大変に有名です。チーズやばい)

※”男女ともに高身長である事が子供をたくさん産むためのなんらかの有利な要因となっている(かもしれない)”、との「自然淘汰」の研究もされていますが、そもそもその高身長となるのに ”経済的な環境が整って食生活が豊かである事” と考えられているので遺伝的なポテンシャルがあってもそれを開花させるためには結局食べねばならんという事です。
おもしろいのは、その「自然淘汰」について日本人の場合は真逆で身長を高くする遺伝的な変異が自然淘汰されたらしいんですけど、どういう事ですかね。”自然淘汰は「生存」に有利になるように働き”との説明があったんですけど、日本は国土的にというか環境的に(社会的にも?)低身長の方が良い、って事なんでしょうか。よくわかんないんですけど、その辺の研究も進んでいるようなので早く真相が知りたいですね。

 

ちなみに同じ頃の19世紀、そのディナル・アルプス山脈一帯のスラヴ民族についての記録では、ハプスブルク帝国での徴兵検査で平均172cmあったそうです。帝国全土での平均身長が165cmだったようなので(チェコ人の平均は168cmなので、ちょっとでかい)、食生活が豊かではなかった時代で既に巨人ですね。どうなってるんでしょうね、あの人達は…。

 

上の写真はシベリア出兵時(1918)の有名な連合軍兵士の整列写真です。
この時の整列写真には他にもいくつかありますが、チェコ兵が出ている写真を載せてみました。
(※アメリカとイギリスが逆の表記のものもありましたが、こっちの方が正しそうなのでこっちにしました。私は当時の軍服などについての知識は全くないのでよくわかりません…。)

この時には日本人の平均身長は160cmにはなっていたので、だいぶ欧米諸国の兵士の背丈にも近づいてきていますね。
というか中国兵、デカイですね。(日本兵を160cmとみた場合)180cmはありそうです。中国大陸も色んな民族がいるので一概には言えないですが、19世紀後半は中国人の平均身長は165cm程だったようなので、こちらとほぼ同じみたいです。
アメリカ人は18世紀から19世紀の間は食料もえらい豊富で欧州人よりもかなり背は高く、ディナル・アルプス山脈の巨人族とほぼ同じでしたが、20世紀に入ると欧州各国に追いつかれ始めたみたいです。なのでこの時にはそんなに他国との身長の差はなかったかもしれません。このアメリカ兵はちょっと小さいですが、当時のアメリカ人の平均としては隣のカナダ兵くらいではないかと思います。
イタリア人の平均は当時のヨーロッパではイギリス人やドイツ人、チェコ人よりも5cm近くは低かったようなので、このイタリア兵は平均よりも大きい人でしょうね。たぶん(日本兵を160cmとみた場合)170cmくらいはあります。
イギリス兵がかーなーりデカイですが、この人は当時の平均よりも相当デカイ人です。イギリス人の平均身長も20世紀初頭には170cmになってはいましたが、この人だけは(日本兵を160cmとみた場合)190cm近くはありそうです。なんでしょうね、”かつての植民地であるカナダやアメリカの兵士よりも整列写真で小さいわけにはいかない!”と感じてわざわざデカイ人を選んだんですかね。ちなみにイギリス内ではイングランドよりもスコットランドの方が5cm前後平均は高かったようです。結構違いますね。だとしてもこの人はデカ過ぎです。もし山岡鉄舟がここに並んだらイギリス兵くらいですかね。
ていうかチェコ兵が小さくてかわいい。でも(日本兵を160cmとみた場合)167~8cmはありそうです。これは19世紀の平均身長なので、当時20世紀初頭の平均170cm程からするとちょっと小さい人ですね。チェコ人の当時の平均だと隣のイタリア兵やアメリカ兵くらいかと思います。

ちなみにこの頃の20世紀初頭のオランダ人の平均は169cm程だったらしいので、まだ周辺国には1~2cm追いついていないです。でもまぁこの写真もパッと見みんなドングリの背比べみたいに見えますけどね(イギリス兵と日本兵を除き)。

 

(※ここにいるチェコ人は既にロシアを横断して生き抜き極東まで辿り着いた人なので服装・装備も他と違って見えます。当時チェコ兵やスロバキア兵は日本政府の助けも借りて船を出してもらい日本から出航しアメリカへ渡りました。ですがなんとか生き抜いて日本まで辿り着いた兵士達の中でもそれまでの過酷な道程で病にかかり日本で亡くなってしまったチェコスロバキア軍兵士が5人いまして、彼らは東京府中のカトリック墓地に埋葬されています。この写真の人は無事に故国へと帰れたのでしょうか…。チェコ共和国オフィシャルブログ)

 

とまぁ、そういうわけで(?)、スラヴ民族のポテンシャル的には現代の栄養ある食事を摂り続けたら近いうち、数十年後には平均190cmまで伸びると言われております。

現在でも既に18歳の平均身長がクロアチアやボスニア・ヘルツェゴヴィナ、モンテネグロのあたりでは184cmを超えているようなので、食生活がこのまま豊かであり続けて世代を重ねていけば本当に190cmいくかもしれません。毎年更新される世界平均身長ランキングも徐々に上位はスラヴ民族国家で埋め尽くされて、そのうち王者オランダをも抜く日がやって来るかもしれませんね。

Sexy Montenegro 後ろの人達と比較するととてつもなくデカいのが一目ですね。

いまだに人間の身長については要因がたくさんあり過ぎて謎ばかりのようなので分からない事だらけですが、ひとまず「スラヴ民族はでかい!」と思って頂いて間違いございません。

どうでしょう、スラヴのイメージが変わってきたんじゃないでしょうか。

 

まとめ

スラヴの背が高い理由はよく分かりません!!「ベルクマンの法則」という有名な理論もありますが、欧州広域に居住するスラヴ民族の例を見ても人間の身長についてはそれだけで説明できるほど単純な話でもなさそうです。ですがなにやら物に満ち溢れた現代社会では遺伝よりも生活環境の方が重要な気もするので、私が勝手に下にまとめてみました。是非身長を伸ばしたい十代の若者は実践してみてくださいませ。

[ スラヴに学ぶ背を伸ばすために重要な事 ]

  • タンパク質を摂る!(肉のみならず大豆他チーズなどの乳製品も良いらしい。それと同時にこちらでよく食されている酢漬けの野菜とかもどうでしょう。)
  • ミネラルを摂る!(日本でなら豊富にある海産物を多く摂取すれば良いかと。そしてこれもこちらで普段皆が飲んでいるミネラル豊富なウォーターなんかも良いかも。)
  • 運動をする!(日常的に歩いたり走ったり坂や階段をのぼったりが良いらしい。チェコでは個人競技もホッケー、サッカーなどと同様に人気で若い子達は何かとスポーツしてます。)
  • よく寝る!(夜ふかししない。てきとーに怠ける。「いやぁ俺もう二日は寝てないわぁー」とか意味不明な事でイキらずに、日中は汗をかき授業中居眠りせず夜に寝る。お肌にも良くないですし、どうせ歳を取れば寝たくても寝れなくなります。)

書いてみれば、ただふつーに健康的な生活をしましょうという感じですね。

アメリカ人はジャンクフードの食べ過ぎで平均身長ランクがダダ下がりになってしまったという話ですので(46位176.94cm)、、、教訓と致しましょう。(※当然他にも理由はございます)

考えられる全ての要因をバランス良く取り入れて、横にでかくならずに縦にでかくなっていきたいものです。

 

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