9月6日(2022)にチェコのフィアラ首相はポーランドのモラヴィエツキ首相と国境のリゾート地の街カルパチで会談しまして、ポーランドとチェコのガスパイプライン協力関係について改めて更新をしました。
ドイツとの国境にあるバルト海に面したポーランドの街の「シフィノウイシチェ」にはLNG貯蔵ターミナルがあって、そことクロアチアの「クルク島」にあるLNG貯蔵ターミナルをパイプラインで相互接続するという計画なんですが、これが完成すれば、バルト海とアドリア海を繋ぐ南北ガス回廊が出来上がるわけですね。
そして、欧州委員会はロシアのウクライナ侵攻後(3/25)にアメリカからのLNGの大幅な追加供給で合意していまして、これはアメリカがヨーロッパの脱ロシア産エネルギーの早期実現を支援するという事です。
アメリカという国は実は世界で一番、天然ガスの生産量が多い国で(ロシアは2位)、日本もお世話になってます。
ヨーロッパ全体としては、ロシアとノルウェーからの輸入がほとんどで、アメリカからの供給はわずかでした。
アメリカからの供給がどの程度ロシア産の代わりになるかは分かりませんけど、まぁ全部というわけにはいかないでしょうね。
そしてポーランドとノルウェーの間を繋ぐパイプラインの建設も現在デンマークで続いていて、来年(2023年)の頭には完全に稼働する予定のようです。
これまではヨーロッパ全体でロシア産ガスに半分近く依存していたのが、徐々に変わりつつあります。
でもそれまでは栓をひねればロシアからガスがやってきたわけですけど、ガス代、今後どうなっていきますかね。
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